2025年4月18日 公演終了
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長崎グラバー園特設会場イメージ映像
2025年4月18日、長崎の歴史と風情を感じるグラバー園にて、世界中で愛される名作オペラ『蝶々夫人』の公演を開催いたします。
この特別な夜、豊かな音楽とドラマティックな物語が、異国情緒漂う長崎の景観と相まって、皆様に忘れがたい感動のひとときをお届けいたします。グラバー園の歴史的建造物と庭園の美しさが、舞台美術と完璧に調和し、まるで時が止まったかのような幻想的な世界へと皆様をご案内します。
この公演は、芸術と歴史が融合する空間で、オペラの魅力を存分にご堪能いただける貴重な機会です。どうぞこの機会に、心に響く音楽と感動的な物語に触れ、新たな芸術体験をお楽しみください。
第1幕
時は1890年代、舞台は長崎の港を見下ろす丘に立つ家。アメリカ海軍士官のピンカートンは、結婚仲介人ゴローの斡旋によって、あくまで現地妻として蝶々さんと結婚します。アメリカ総領事シャープレスが、ピンカートンの行為は軽率だと忠告しましたが、彼は聞く耳を持ちません。この時15才の蝶々さんは武士の家に生まれましたが、父が切腹するなど没落して芸者となっていました。結婚を心から喜んでいて、キリスト教に改宗までしました。
しかし、その改宗に怒った叔父の僧侶ボンゾが、結婚式に怒鳴り込み、他の親戚もあきれて帰ってしまいます。悲しむ蝶々さんでしたが、ピンカートンが彼女をなぐさめ、美しい星空の下で二人は初夜を過ごしたのでした。
第2幕
結婚生活も束の間、ピンカートンがアメリカに帰ってしまって3年が経ちました。彼の帰りをひたすら待つ蝶々さん。ある日、総領事シャープレスがピンカートンの手紙を持って現れます。
そこに蝶々さんの新しい結婚相手としてゴローがお金持ちのヤマドリ公爵を連れてやって来ますが、軽くあしらい帰ってもらいます。ピンカートンの帰りを信じる蝶々さんを前にシャープレスは手紙を読んで聞かせようとしますが、最後まで読むことができません。逆に二人の間にできた3才の子を見せられ、ますます真実を話せなくなりました。シャープレスが帰ったあと、蝶々さんは長崎の港にピンカートンの所属する軍艦が入港したのを確認します。喜んだ蝶々さんとスズキは部屋を花でいっぱいにして、彼の帰りを待つのでした。
第3幕
結局、一晩中寝ずに待っていましたが、彼は帰ってきません。朝、蝶々さんが子供と寝室で休んでいると、シャープレスに連れられピンカートンとその妻ケートが訪ねてきます。女中のスズキから蝶々さんの思いを聞いたピンカートンは深く反省し、耐えられずそこから立ち去りました。
直後に蝶々さんが起きてきて、アメリカ人女性の姿を見たとき、彼女はすべてを悟ります。子供を預かるというケートの申し出に「果てしない天の架け橋の下に貴女ほど幸せな人はいません」と言い、彼がここに迎えに来るなら引き渡すと言いました。そして、ピンカートンが駆けつけた時には、すでに彼女は父の形見の短刀で自ら命を絶っていました・・・。

梨谷桃子/蝶々夫人
大阪音楽大学卒業。大阪国際コンクール Age-U オペラコース第三位。第28回宝塚ベガ音楽コンクール 声楽部門第四位。第32回摂津音楽祭リトルカメリアコンクール金賞。その他多数のコンクールで上位入賞。オペラでは「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・アンナ役、「椿姫」フローラ役、「トスカ」トスカ役などを演じた。さわかみオペラ芸術振興財団の助成によりイタリア、トリエステ・ヴェルディ歌劇場にて研鑽を積む。オペラ「ジャンニ・スキッキ」ラウレッタ役にてイタリアデビュー、その後「イル・トロヴァトーレ」イネス役を演じた。その他多くのトリエステ歌劇場主催コンサートにソリストとして出演。マグダ・オリヴェーロ国際コンクール入賞。関西歌劇団正団員。

水口 健次/ピンカートン
大阪音楽大学卒業、同専攻科修了。
2003年上方オペラ工房『愛の妙薬』ネモリーノ役でデビュー。伊丹市民オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥ役で出演。2006年文化庁・芸術団体人材育成支援事業、日本オぺラ団体連盟人材育成オぺラ公演『ジャンニ・スキッキ』においてリヌッチョ役を演じる。2021年佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『メリー・ウィドウ』にカスカーダ子爵役で出演。その他の出演オペラに『トゥーランドット 』カラフ王子役を始め『妖精ヴィッリ』ロベルト役、上方オペラ工房『蝶々夫人』ピンカートン役、うはらホールオペラシリーズ『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド役、『椿姫』アルフレード役、『ラ・ボエーム』ロドルフォ役、『カルメン』ドン・ホセ役、『こうもり』アイゼンシュタイン役、アルフレード役等多数。2度に渡るイタリア留学をしイタリア・ミラノ郊外の劇場にて『愛の妙薬』のネモリーノ役でオペラデビュー。近年は指導の仕事もこなし東灘区民ホールでの『世界の名歌を歌おう』の講師を始め、さわかみオペラにてイタリア・ボローニャ歌劇場と共同制作『トゥーランドット』や『トスカ』で合唱指導を務める。これまでに足立勝、田原祥一郎、K.ロローヴァ、N.ザニーニの各氏に師事。現在 上方オペラ工房メンバー。

西原綾子/スズキ
大阪音楽大学音楽学部声楽専攻卒業。同大学専攻科修了。関西歌劇団では「カルメン」タイトルロール、「蝶々夫人」スズキ、「仮面舞踏会」ウルリカ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」サントゥッツァ、「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ、「ルサルカ」魔女、「ファルスタッフ」クイックリー、「リゴレット」マッダレーナ、「オリンピーアデ」アルカンドロ「赤い陣羽織」おかか等、多数出演し好評を得る。他にもザ・カレッジ・オペラハウス、びわ湖ホール青少年劇場、文化庁人材育成オペラ等で「ピーター・グライムズ」アーンティ(三菱UFJ 信託音楽賞)、「イル・カンピエッロ」オルソラ、「ジャンニ・スキッキ」ツィータ、「フィガロの結婚」マルチェリーナ、「イル・トロヴァトーレ」アズチェーナ、「アイーダ」アムネリス、「ドン・カルロ」エボリ公女、「ローエングリン」オルトルート等に出演。
最近では「さまよえるオランダ人」ゼンタ、「運命の力」レオノーラ等、ソプラノ役まで幅広い音域を歌い、貴重なソプラノ・ファルコン(暗い響きのアルトからソプラノまで歌う)とも称されている。オペラ以外にも「第九」「メサイア」「レクイエム」等のソリストも多数務めている。ドイツ・ヴァイカースハイム国際音楽祭に三度にわたり参加し、ディプロマを取得。選抜され演奏会に出演した。関西歌劇団理事。大阪音楽大学付属音楽院、吹田市民の第九指導者。

松澤政也/シャープレス
大阪音楽大学音楽学部声楽学科卒業、音楽専攻科修了。第2回KOBE国際学生音楽コンクール入賞、第16回、19回飯塚新人音楽コンクール入選、第22回摂津音楽祭大阪21世紀協会賞・聴衆審査賞などを受賞。オペラでは、「魔笛」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「蝶々夫人」「トスカ」「道化師」「カルメン」「アイーダ」「リゴレット」「仮面舞踏会」「椿姫」「ルチア」「マノンレスコー」など60役以上を国内外で演じ、モーツァルト「レクイエム」「ミサ ブレヴィス」「戴冠ミサ」、フォーレ「レクイエム」、ブラームス「ドイツレクイエム」、ヘンデル「メサイア」、ベートーベン「第九」などのソリストとして活躍。2015年「高野山開創1200年」壇上伽藍金堂にて西本智美氏指揮によるベートーベン「第九」音楽法要のソリストを務める。2017年ブルガリアのスタラザゴラ国立歌劇場にてプッチーニ作曲オペラ「トスカ」スカルピア役で出演。2018、19年ウクライナのリヴィウにてリヴィウ国際音楽祭 オペラガラコンサート、ベートーベン作曲「第九」のソリストで出演。

満尾凛/ドローレ
小学3年生。2022年「レ・ミゼラブル」のリトルエポーニーヌ役として初舞台を踏む。その後「美女と野獣」のチップ、「蝶々夫人」のドローレ、「エリザベート」の少年ルドルフ、「レ・ミゼラブル」のリトルコゼットなど、オペラやミュージカルの子役として多くの舞台に出演し好評を得る。2024年芦屋音楽コンクール小学生声楽の部に於いて奨励賞を受賞。習い事: バレエ、水泳。好きな食べ物: プリン。最近の興味: 絵を描くこと。将来の夢: ファッションデザイナー。

音楽監督・実行委員長
加藤英雄
大阪音楽大学音楽専攻科修了。第8回全日本彩明ムジカ・コンコルソ最高位受賞。モスクワ音楽院にてマスタークラスを修了。イタリア・ミラノでの日伊交流コンサートに招聘され、国際的な舞台で演奏する。第11回大阪国際コンクールピアノ部門第3位受賞。びわ湖ホールでピアニストを務め、高い評価を得る。兵庫芸文、豊中文芸小ホールにて第九を毎年主宰。 ベートーヴェンの全曲演奏会にプレイヤーとして挑戦する一方で、オペラ「蝶々夫人」「トスカ」「椿姫」 ミュージカルでは「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」「美女と野獣」他プロデュースし、好評を博す。 現在、京都芸術大学舞台芸術学科の非常勤講師を務める。西宮音楽協会会員。2024年4月、東久邇宮記念賞を受賞。
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